油断大敵なロッカーの鍵の脆弱性

高校生くらいから使用するようになる「ロッカーの錠前」についてのお話です。

複製したスペアーキーでなくオリジナルの鍵であれば通常、数字が刻まれています。メーカーにその数字を連絡することで、オリジナルと同等の鍵を取り寄せることができるからです。おもちゃのような錠前でない限り、身近にある玄関・車・金庫・スーツケース等々、鍵にはナンバリングされています。もちろんオフィスのデスクやワゴンの引き出し、ロッカーの鍵にも同じように数字が刻まれています。玄関の錠には数字はついていません(番号が分かってしまうと合鍵を取り寄せることができてしまうからです。)が、鍵付きのオフィス家具のほとんどは、鍵にも錠にも両方とも数字が刻まれています。

同じ種類のデスクとワゴンがずらり、同じタイプのロッカーがずらり、会社でよく目にする風景です。総務の人も同じタイプの鍵(オフィス家具の鍵はどれも似ています。)がジャラジャラあるにもかかわらず、きちんと管理しなければなりません。見合わせる際、錠に刻まれている数字は、とても重要な目印です。

見た目が全く同じですから、違う人のロッカーの錠に間違って自分の鍵を差し込んでしまったというようなことは、サラリーマンのどなたでも身に覚えはあるではないでしょうか。鍵と錠の関係があっていないのですから、普通は開くことはありませんが、たまに開いてしまうことがあります。経過年数が経っている場合や乱暴に扱っている人のロッカーなどは、徐々に錠の内部の施錠部分が摩耗し甘くなっているからです。元々堅固なタイプの錠前ではないため仕方の無いことなのかもしれません。

ロッカーは、金庫のように使用するわけではないのと、少し大げさですが世代を超えて継承する物といえます。自分のロッカーが、他の人の鍵で開いてしまうことのないように、丁寧に扱いましょう。