職場に到着して、店の鍵を開けようとしたのですが、何度やっても開きません。鍵が開けられないと開店準備もできませんし、そろそろアルバイトさんが出社してきます。他の社員さんは今朝は来ない予定なので、私の鍵で開かないとなると誰も店に入ることができない状態になるので、なんとかしなければならないのですが…。そう思って焦れば焦るほど、鍵が開かないことにどんどん苛立ってきます。しまいには、誰もいない朝の店頭で「なんでだよおおお！」なんて叫びそうになるくらいです。

半分自暴自棄になって鍵を地面に叩きつけようとしたその時、ふと思いました。「本当にこれは店の鍵か…？」と。そして恐る恐る、なおかつじっくりと鍵をよく見てみたら…家の鍵でした。なぜ？！どうして？！鍵についているキーホルダーも違うし、見た目だって似ているわけではないのになぜ僕は家の鍵をずっと持っていたのか？！何度も何度もガチャガチャやる前に、これ本当に正しい鍵か？となぜ見直さなかった？！挙句の果てに、誰もいないとはいえ屋外で叫びそうになって…。いくら朝でボーッとしているとしても、ここまでマヌケなことをやらかすとは思いもしませんでした。自分が自分で情けなくて、なんだか泣きそうになってしまいました。

結局、正しい店の鍵を差し込んだらあっけなく解錠。まぁ当たり前ですよね。その後アルバイトさんが出社してきて、開店準備を終わらせて朝礼。もちろん、この失態は誰にも言いませんでした。恥ずかしすぎますもん。鍵が開かないままアルバイトさんが出社してきて、「それ店の鍵じゃないんじゃないですか？」なんて言われる前に気付いて本当に良かったです。